不動産取引の流れ3

物件の引渡しと仲介手数料

不動産売買契約書にしたがって残金の支払いと物件の引渡しを行います。一般的には、不動産の引渡しは売買代金全額の受領と共におこなわれます。また、売主を登記義務者、買主を登記権利者として、「所有権移転登記」の申請をします。まれに登記をしないケースもありますが、登記がないと、買主には法的な権利がなく、所有について不安定な状態となりえます。したがって、通常は物件の引渡しと登記、残金の支払いが同時に行われるわけです。
無事に不動産の引渡し等が行われ契約が履行されると、仲介契約に従って、売主、買主は仲介業者に手数料を支払います。手数料は宅建業法により上限が定められており、その内容は以下となります。
200万円以下の部分 5%
200万を超え400万円以下の部分 4%
400万円を超える部分 3%
上記金額を合計した金員が仲介手数料の上限
不動産売買金額が400万円以上の場合、上記の計算を簡易にすることができます。
不動産売買金額 ×3% + 6万円 = 仲介手数料
以上が不動産取引に関する一連の流れとなります。ご参考になれば幸いです。
※平成30年1月1日より400万円未満の取引についての業者報酬(売主に関わる)が改定されています。